MAGAZINE

マガジン

#イベントレポート

京都在住クリエイターとのコラボ企画第1弾!

2023.03.30

イベントレポート4

新しいフィールドで活躍する5人のクリエイターによるトーク
〜 若手クリエイターが活躍できるフィールド開拓中!〜

京都在住のクリエイター(アニメーターやプロデューサーなど)の活動、展望、課題などをテーマにしたトーク・イベント企画の第1弾は、2019年に京都に移住した迫田祐樹氏を司会にお迎えし、新しいフィールドの開拓やチャレンジをしているクリエイターの方々にお話を伺いました!

トークテーマの詳細・参加クリエイターのプロフィールはこちら

迫田氏によるトークテーマの背景や現況のお話に続いて、騎虎というアニメーション制作チームで活動されている史耕氏(プロデューサー/ディレクター)と土海明日香氏(監督)にお話を伺いました。史耕氏によると、騎虎というチームで作品制作を進めるうえで意識していることが大きく分けて3つあるとのこと。1つ目は「世の中にとって価値のあるものを作るという意識を高く持つこと。」作品の価値をどこに見出すかは人それぞれだが、自分たちのメッセージをしっかりと込め、最終的に映像に残っているかを常に確認しながら作品制作をされているそうです。2つ目は「作品ファーストに、垣根のない制作体制を作ること。」どうずれば良い作品になるかということを主軸に構え、アニメ業界にとどまらず、様々なプロフェッショナルな方々と協力することで広い視野を持って制作できるそうです。3つ目は「観た人の心を動かす、斬新なビジュアルを追求すること。」多種多様なアニメが溢れている現代において、何かを表現をするうえで遊びを入れたり、面白い要素を入れられるよう心掛けているそうです。これに対し土海氏は、人々がどんなことに対し響くのかなどを追い求め、妥協せずに制作していると自身の心掛けについて言及しました。

次に、SKOOTAプロジェクトとWEBTOON開発への挑戦について、スクーターフィルムズの原田拓朗氏とアニメーション作家のJINO氏にお話を伺いました。原田氏によると、「有力原作があってはじめてプロジェクトが動く」ことが多く、オリジナル作品ではなかなか投資が集まらないなどの苦労があるそう。そんな中、SKOOTAプロジェクトを立ち上げ、オリジナルのWEBTOON(縦読み漫画)制作をはじめました。原田氏自身、JINO氏と出会い、様々なバックグラウンドを持った仲間とWEBTOONを制作する中で、これまでにない面白い演出や新しい発見があり、他者からインスパイアされることで別の道が開けることを実感したそう。SKOOTAプロジェクトには、このような、「人と人が出会って、新しいものが生み出される」という可視化しづらい過程を見せられるよう、色々な切り口で作品制作の経過そのものをアーカイブとして残せるような場所としての役割も狙っているそうです。

最後に、若手クリエイターに向けて講師の皆様に一言ずついただきました。史耕氏は「大変なこともあるし、努力も必要だけれど、考えながらひたむきに作っていけば割と世間は見つけてくれるという希望を持ってほしい」とコメント。また、土海氏は「最近は環境が目まぐるしく変化していて、これからの方向性など悩む事もあるかもしれないが、自分が大事にしていることは目の前の課題に真摯に向き合い、ベストを尽くすことだ」とおっしゃっていました。原田氏からは「常に筋を通してまっとうに。そういうところから人とつながっていくし、人間関係広がっていく」というお言葉をいただき、JINO氏からは「Skootaプロジェクトに加わって、今まで積み上げてきたものは無駄じゃなかった。継続していくことが大切で、力になるんだと感じた」と自身の経験を共有していただき、セミナーは終了しました。

トーク前半(第1部:全体を貫くテーマ説明/第2部:騎虎のチャレン)のアーカイブ映像公開!

トーク後半の関しては、SKOOTAサイトで情報発信中です!
SKOOTA プロジェクトについて
SKOOTA TALK Journeyクリエイティブな創作活動をする人々の人生やキャリアについてのトークが語られるポッドキャスト番組です!

※参考
YOASOBI「海のまにまに」Official Music Video アニメーション制作:騎虎