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#イベントレポート

京都在住クリエイターとのコラボ企画第2弾!

2023.11.01

イベントレポート5

クリエイターのためのWebtoonの今までとこれから!
〜 最前線でWebtoon制作に携わるクリエイターと編集者のトークイベント〜

京都在住のクリエイター(アニメーターやプロデューサーなど)の活動、展望、課題などをテーマにしたトーク・イベント企画の第2弾は、「Webtoonの今までとこれから」「Webtoon制作の基礎とポイント」の2部構成で講師の方々にお話を伺いました。

トークテーマの詳細・参加クリエイターのプロフィールはこちら

まず、第1部ではプロデューサーの迫田祐樹氏を司会にお迎えし、株式会社Minto取締役の中川元太氏と同社Webtoonプロデューサーの座光寺晃音氏に「Webtoonの今までとこれから」について語っていただきました。お二人の話をまとめると、
1.日本のゲーム・アニメは世界的にも高く評価されているが、成長率は海外と比べると低い。
2.Webtoonにおいては日本市場でも人気作は韓国産が独占しており、日本は「(韓国を)追い抜いていく」立場である。
3.Webtoonからの二次展開として、ドラマ化・アニメ化が増えており、非常に期待が高まる産業だが、日本では依然として制作ライン(=クリエイター)が不足しているという課題もある。

また第1部の後半では、迫田氏も交えてお三方でWebtoonについてトークを繰り広げていただきました。Webtoonを制作する上でクリエイターと同じくプロデューサーの役割も大切だとしたうえで「プロデューサーという点でどう思うか」という迫田氏の問いに対し、座光寺氏は次のように説明しました。
「Webtoonは分業制なので、プロデューサーとして交通整理を含めクオリティ管理をしている。バケツリレーをイメージするとわかりやすいが、リレーをしていくとどんどん水がこぼれていく。最終的に残った水が超少ない!という状態=クオリティが低い作品になってしまう。そうならないように、良いものを作るために、制作者みんながモチベーション高くいられるようにするのがプロデューサーとしての役割の一つだ」(座光寺)

続く第2部では司会に西門檀氏(シナリオライター)をお迎えし、講師の敷城こなつ氏(イラストレーター)と鐘ヶ江荒氏(イラストレーター、作画漫画家、Live2Dモデラ―)に実践的なお話を伺いました。

鐘ヶ江氏の見解をまとめると、
1.クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)にはWebtoonのプリセットがあり、これを設定すればすぐに描くことができ、ネームのみ描く場合はWebtoon1、Webtoon3、仕上げまでの制作の場合はWebtoon2、Webtoon4というプリセットを使うのがおすすめ。
2.Webtoonマンガの良いところは、1つ1つの絵やキャラクターの顔(表情)をしっかりと見せることができたり、斜めの構図にすることで「見下ろされている感」を出すことができたりと、紙のマンガよりもWebtoonの方がより映像的に表現することができるところ。また、スクロールして読むので、モノやキャラクターの上下移動をたっぷり見せることができる。
3.コマ割りに関して、紙マンガはジグザグに読んでいくので、横に視線誘導することが多いが、Webtoonマンガはセリフもコマも真ん中に置くという違いがある。Webtoonマンガはスマートフォンで読まれることが多いので、読んでいるときに指が重なって読みづらくならないようにするためのコマ割り(工夫)がされている。
4.上手に描けるようになるための練習方法としては、「自分の好きな紙マンガを縦スクロールに変換してみる」ということがおすすめ。自分のネームの癖は描かないとわからない。

プロデューサーとクリエイター、両方の視点からのお話を聞くことができ、Webtoonを“プロデュースしたい”方にも“描きたい”方にも役立つトーク・イベントとなりました。